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先輩オーナー紹介

オーナーインタビュー

両親の誘いで脱サラしてコンビニオーナーに
現在は6店舗を法人で経営する多店舗オーナー

萬田オーナーさま

萬田オーナー ミニストップ  西尾久2丁目店 他

#法人経営 #男性オーナー #複数店経営 
 

「ミニストップ西尾久2丁目店」を始め、トータル6店舗のミニストップを運営する株式会社オータムさま。オーナーの萬田さんはミニストップに加盟する以前、インテリアメーカーの営業として活躍していました。そんな萬田さんがミニストップに加盟した経緯や、その後に陥った苦悩、そしてそれをどう克服してきたのか―。6店舗を運営するまでに至った軌跡をお聞きしました。

前職ではどのような仕事をされていましたか?

仙台でインテリアメーカーの営業として15年ほど働いていました。高校を卒業後に地元の東京を離れ、仙台の大学に進学したんです。卒業後もそのまま仙台で就職し、新卒で薬品会社の営業としてキャリアをスタートさせました。そこで3年ほど働き、前職のインテリアメーカーに転職。その後に結婚をして3人の子宝にも恵まれました。

ミニストップに加盟したきっかけを教えてください。

17年ほど前に実家の両親に誘われたのがきっかけでした。実は、20年ほど前に母親が「老後を考えて一生できる仕事がしたい」と、妹と一緒にミニストップに加盟しました。そのすぐ後に父親もトラック運転手を辞めて3人でコンビニ経営をしていたんです。

当時は1店舗だけだったんですが、その店舗が順調で2店舗目をオープンしたいということで、長男である私に声がかかったんです。

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  • 母親に誘われてコンビニ経営の道へ。でも、家族からは大反対!?
ご両親にコンビニ経営に誘われたときは、どういう心境でしたか?

それはもうやる気マンマンでした。というのも、当時はサラリーマンとして働くことに希望を見出せていなかったんです。出世欲がなければ、会社でやりたいこともなくてモチベーションも下がる一方……。でも、家族がいるのでなんとなく惰性で働いているというか……。自分がお店の長としてスタッフに指導をしたり指示を出したりすることなんて、そのままサラリーマンとして働いていたらなかなか経験できないですからね。心機一転、「やってやる!」って感じでした。

奥さまやお子さんの反応はいかがでしたか?

正直、微妙でしたね(笑)。当時は仙台でサラリーマンをしていたんですが、両親は東京で2店舗目をオープンしたいという話だったんです。結婚をして子どもも3人いるので、私だけの判断ではどうにもできないじゃないですか。しかも、妻は生まれも育ちも仙台ですし、私がサラリーマンとして働いていれば、贅沢はできなくても普通に生活ができるので、東京に出てくることをそう簡単に許してくれるはずもなく……。

ましてや経営ってなると、場合によっては赤字になることも考えられるので、反対する気持ちも分かりますよね。でも、実家の両親や自分自身がそのとき置かれている現状を考えたら、今が決断しどきかな、と。その結果、両親と一緒にコンビニ経営をしたいという気持ちが上回って、私が34歳のときに妻を説得し、当時、小学4年生、2年生、2歳の子どもの家族5人で上京してきました。

当初は上京することを嫌がっていた妻や子どもも、今となっては「仙台に戻りたくない」って言うくらいすっかり東京の人間になっちゃいましたけどね(笑)。

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  • 初めてのコンビニ経営は失敗の連続……。
初めてのコンビニ経営はいかがでしたか?

売り上げ的には順調だったんですが、レジはもちろん、料理もほとんど経験がなかったので、最初はいろいろと大変でしたね。出世欲のないダメサラリーマンだったこともあり(笑)、組織を束ねた経験もなかったのでスタッフの教育なども全然できなくて……。お客さんとの対応も分からないことだらけだったので、ちょっとしたことで揉めたこともあるなど、今となってはオーナー失格だったなって思いますね。

その当時の自分にどんなアドバイスをしてあげたいですか?

「もっとスタッフを信頼して仕事を任せてみたら?」と言ってあげたいですね。というのも、当時の私は自分の思い通りにしたいという思いが強すぎたんです。やる気が空回りして、思い通りにならないとイライラしたり……。

でも、それが変わるきっかけがあって。母体だった1店舗目の近くに競合店がオープンし、売り上げがガクンと落ちたんです。その後、3店舗目をオープンさせてちょっとしてから1店舗目が閉店してしまって……。私の家族はもちろん、両親のことを考えたらこの状況をどうにか打開しないといけないじゃないですか。リスクヘッジのためにも多店舗展開していく必要がある。そのためにも、家族経営の“パパママ・ストア”から脱却して組織化していかないといけないとって思ったんです。

それまで父親が代表取締役を務めていたんですが、状況を変えるためにも私が代表取締役に就任して有限会社から株式会社化させたり、ハローワークで正社員を募集したり。組織を作っていったことで少しずつ自分に余裕が出始めました。

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  • リスクヘッジのために3年半で3店舗を立て続けにオープン
現在は6店舗を運営されていますが、それがきっかけで多店舗展開されていったんですね。

それもありますが、実はその後にも2度目の危機的状況に陥ってしまって……。株式会社化したあとに母体としていた店舗があったんです。ここの店舗が安定した売り上げを確保できていたので会社としては安泰だなって思っていたんですが、4年くらい前にまたしても近所に競合のコンビニやドラッグストアを併設したスーパーがオープンして売り上げが落ちてしまって。

もちろん、ミニストップはファストフードやホームデリなどの武器があるので、近くに競合がオープンしても太刀打ちできるんですよ。それでも、100%完璧に元どおりにすることは難しくて……。そのためにも多店舗展開する必要に迫られ、この3年半くらいで3店舗を立て続けにオープンさせました。

コンビニ経営をするうえで、気をつけていることはありますか?

代表である私は、あまり業務に関わらないようにしてるんです。スタッフが自分たちでやりたいことを決め、自分たちで考え、自分たちでやる。これを会社の基本コンセプトにしています。オーナーのマンパワーで統率するのも組織としてありだと思うんですが、スタッフたちが自分たちで決めたことは、最後まで責任を持ってやってくれるんですよ。

でも、これに気付いたのは比較的最近で、2度目の危機的状況に直面した際、何かを変えるためにも自分が変わらないとって思ったんです。株式会社化したときに組織を作り始めたとはいえ、以前はみんな平等に評価していたんです。でも、それでは頑張って結果を出したスタッフのモチベーションが落ちてしまうことに気づいて……。

そこからは、4人の社員に会社の危機的状況や考えていることを腹を割って話したんです。それで、その4人を核にした組織ができあがり、彼らをピラミッドの頂点にした店舗の運営ができるようになりました。

その結果、完全に組織化することに成功し、私はシフトにも入ってませんし、ほとんど店舗に顔を出すこともありません。今は、毎月の給料の計算と3ヶ月に1回ある各店舗の棚卸しをするぐらい。6店舗あるので、年に24回の棚卸しをしています。

今後も多店舗展開を見据えていますか?

積極的にというよりは、状況に応じて多店舗展開していく感じですね。法人としてコンビニ経営をしているので、社員のモチベーションや将来のことを考えたときに、必要であればさらに出店していこうと考えています。

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